太田沙里奈さんのページ
おおたさりな さん（享年16歳）
1989(平成元)年10月24日生まれ（浜松市鴨江町）青葉幼稚園、浜松市立西小学校、浜松市立西部中学校を卒業後、平成17年4月静岡県立江之島高等学校芸術科に入学。高校では声楽を平野智彦先生、ピアノを鈴木千緒先生に師事。また弦楽部に所属し、8月には弘前市民会館で行われた全国高校総合文化祭器楽管弦楽部門に出場するため同行。そして静岡学生音楽コンクール声楽部門にも参加し審査の先生から高評を頂く。
2005(平成17)年9月15日交通事故に遭い逝去。
声楽への道の始まりは小学校4年生の時、友人の音楽教室の先生であった伊熊旬子先生との出会いからでした。先生は沙理菜さんの持ち声の豊かな響きに才能を見い出し、指導する浜松少年少女合唱団の入団を薦め、それを受けて中学校１年次に入団しました。
合唱団の定期演奏会での宗教曲「キャロルの祭典」ではソプラノのソロを立派に務め、アクトシティ浜松中ホール一杯に天使の歌声を響かせ観衆を魅了しました。「将来はオペラ歌手になりたい！」という夢を抱き、声楽家としての道を歩み始めていた高校１年生の9月15日、登校途中に交差点でダンプカーに巻き込まれ16の若さで帰らぬ人となってしまいました。沙理菜さんのあの豊かな歌声をもう二度と聞けない悔しい、寂しい思いが日に日に募ります。
太田沙里奈さんへのメッセージ
涙星〜ruisei〜
作詞/作曲 野矢千裕 編曲 原田 聖子
沙理菜さんの三回忌(2007年9月)によせて、江之島高校の同窓生からおくられました。
"さよなら"はまだ言えそうにないけれど
もう逢えない事 解っているから…
せめて夢の中でまた君に逢えたなら
"独りじゃないよ"と言ってあげたいよ…
まだ夏の暑さが残る
二年前の15日…
君は僕等の傍からいなくなってしまったね
涙枯れるほど泣き 思い出を振り返る
共に歩んだ日々がここで揺れて咲いた
どんなに強く願っても戻らない
あの日あの空へと連れていかれた君
季節は流れても 思い出色褪せない
何も変わらぬまま 大人になっていく…
君がくれたミサンガ 今も大切にしている
乗り越えてこれたのは君が居てくれたから
今も生き続けてる 僕等の心の中で…
共に歩んだ日々を胸に抱えながら
"優しさ"に出逢えて本当に嬉しかった
この詩と気持ちを君に届けたい
いつでも君の事 心から想ってる
ずっとずっとずっと… 忘れないからね…
言葉にならない想いが今でも
溢れて止まらないよ
悔しさは募っていく…
辿り着く未来に明日が見えなくても
何も恐れないで立ち向かっていく
星になった君が月の光の様に
僕等の中で光り輝いているから…
どんなに強く願っても戻らない
あの日あの空へと連れていかれた君
季節は流れても 思い出色褪せない
何も変わらぬまま 大人になっていく…
lalala… lalala…
lalala… lalala もう泣かないから…
〜END〜
◎涙星のこと&メッセ-ジ◎
〜野矢千裕〜
さりなチャン・涙星〜ruisei〜天国のさりなチャンの元へ届いたかなぁ？この曲は私にとってとても大切な曲となりました。
いつも車で聴いてはさりなチャンのこと考えてるよ・・
涙星の歌詞はさりなチャンと過ごした約5ヵ月間を振り返って私が思ったこと、学んだこと、そしてさりなチャンの家族や友達、弦楽部のみんな、さりなチャンに関わってきた全ての人たちの気持ちを代弁して書きました。
たった5ヶ月間だったけど一緒に過ごした日々は私にとって宝物です。
生まれ変わってもまた会いたいよ(☆*μωμ`)p☆q彡
メッセージ 野末成美
江之島高校音楽科同窓 告別式では弔辞を読んでいただきました
さりぃちゃん
さりぃちゃんとは夏期講習で初めて出会ったよね。それからアドレス交換して…高校入試の合格発表の時さりぃちゃんから合格したよってメールがきた時はホント嬉しかったよ!!
学校入ってからはみんなでご飯食べたりパルパルに遊びにいったり!いろいろしたよね!!
でも楽しいことだけじゃなくて先生に怒られたり、自分の主科がなかなか思うようにできなかったり、大変なことも沢山あったよね。
初めてのエスコンもさりぃちゃんと一緒だったね。
頼りない伴奏でごめんなさい。
初めてのコンクールでの伴奏、とても勉強になったよ。
まだまだいっぱい一緒に合わせしたかったね。
さりぃちゃんとの思い出はどれも忘れれない大切な宝物だよ。
一生忘れません。
ありがとう。
メッセージ 相場陽子
江之島高校音楽科の先輩の方からです。3年目の命日2008年9月15日にいただきました。
さりなチャンへ
毎年あの季節になると、あなたの笑顔や歌声を思い出します。
あなたと私の出会いは高校の部活でしたね。
部活の立場上厳しく接してしまって、私はあなたにあまり好かれていなかったかもしれません。
でも、本当はあなたのことが大好きで、それが上手く表現出来なかったことが今でも悔やみます。もっと優しくしてあげれば良かったって…
まだまだあなたが居ない現実を信じられそうにありません。どうしてあなたが犠牲にならなくてはいけなかったのか…悔しさや怒り、淋しさは尽きません。
でも、一緒に立てたステージや練習をしているあなたの歌声が、昨日の事のように思い出せます。
あなたが私達のそばから居なくなってしまった事を聞いた時、とても辛かった。
今でも淋しさはありますが、あなたが残してくれた思い出は私や仲間の支えとなりました。
あなたとの出会いは私や、部活の仲間にとって一生の、大事な大事な宝物です。
またあなたの澄んだ歌声が聴く事の出来る
「いつか」
を私は楽しみに待っています。
最後に、本当はあなたに直接言いたかった言葉を贈ります。
「これからも、いつまでも、さりなチャンが大好きだよ」
メッセージ 伊熊詩織
浜松少年少女合唱団 平成19年度卒団生
さりなちゃんへ
言いたいことは沢山あるんだけど、いざとなると何から言っていいのか分からないから、唐突でごめんね。
私は、さりなちゃんを本当に尊敬していたんだよ。
同い年なのに、私には決して出せない歌声をさりなちゃんは持っていて、いつもいつも羨ましかった。
定期演奏会でソロを歌うさりなちゃんはとても堂々としていて、一気にお客さんの心を掴むのが後ろから見ていて分かったよ。
それに、たまにメゾだったけど、一緒のソプラノのパートで完全に私はさりなちゃんを頼って歌ってたしね。
ちょっとくらいミスしてもさりなちゃんがいてくれるから…なんて、かなり甘えていた気がします。
はじめて『愛する歌』の楽譜をもらったとき覚えてる？
一通り聞き終わって、休憩に入ってすぐに「これ、よかったよね!!」って言ったのが『ひばり』と『さびしいカシの木』だったよね。
私の中でその思い出が強すぎて、曲を歌うと必ずさりなちゃんを思い出します。
定演では一緒に歌うことができなくて、本当に辛かった。
なんで一緒に歌ってないんだろう、なんでさりなちゃんがいないんだろうって本番中なのに涙がとまらなかったのを思い出します。
サウンド・オブ・ミュージックもやってみたいねって喋ってたよね。
『天使にラブソングを』も私たちの中で候補にあがってたけど、あんな高い音出すのもしんどいよねってさりなちゃんが言ってた気がする。
それが、2007年の定期演奏会で実現しました!!
先生方に「サウンド・オブ・ミュージックやりたい」って提案したけど、私の最後の定演での舞台だったから、ギリギリでさりなちゃんとの夢が叶えられたのが嬉しかったよ。
さりなちゃんがいなくなってしまって、本当に寂しかったんだよ。
でも、勿論私だけが思っていたわけではなくて、合唱団のみんながそう思ってた。
さりなちゃんは、年下の子や先生にも休憩中よく話してたよね。
だから、さりなちゃんがいない寂しさや悲しさはみんなが同じくらい持っていたんだよ。
さりなちゃんの合唱団での存在は大きくて、失ったショックでみんな心がぽっかり空いていたのを歌うことで支えあっていたのかも…なんて今になって思います。
あんまりうまく伝えられなかったけど、やっぱり私は、さりなちゃんが大好きで、さりなちゃんの歌が大大大好きです。
メッセージ 岡 理美
浜松少年少女合唱団平成２０年度卒団生
沙理菜ちゃんへ
天国でもきれいな歌声響かせているのかな？
初めて会ったとき,本当に天使の歌声かと思いました。ただただ「すご〜いっ」って聞きほれてたのを今でも覚えています。
練習のときたくさん隣に座ったよね!いつも隣からきれいな歌声が聞こえてきて,たまに自分が歌うの忘れちゃうくらい…!笑
でも休み時間になると,年下の私にもたくさん話しかけてくれたしたくさんおもしろいことしたし,いつも沙理菜ちゃんのまわりには笑顔であふれていたね。
そんな明るくて優しい沙理菜ちゃんが大好きだったし
合唱団の場でまた新たな素敵な友達に出会えたことを本当に幸せに思います♪
沙理菜ちゃんの存在は本当に大きく,事故があってから私はコンサートがある度に涙を流してました。
でも涙なんか流してたら歌えなくなっちゃうんだよね…沙理菜ちゃんの為にも私達は笑顔で歌わなくちゃって強く思ったよ。
泣き虫ばっかの私みたら沙理菜ちゃんに笑われちゃうって…。
それからのコンサートはいつもあたたかく見守ってくれる沙理菜ちゃんのおかげで心込めた歌が歌えました。
なぜだかいつも澄みきった青い空を見るとあなたのことを思い出します。
空から天使の歌声がきこえてくる気がします。
たった３年少しだけの出会いだったけど,たくさんのこと教えてもらいました。
いつも見守っててくれてありがとう!
沙理菜ちゃんに出会えて本当に本当によかった!!
また心の中でみんなと一緒に歌える日を楽しみにしてます!!